コラムCOLUMN
2023年04月18日
お役立ち情報
子供が誤飲してしまった時の正しい対処法について
家庭内における子どもの事故は毎年発生しており、
食べてはいけないものを誤って飲み込んでしまった
という誤飲事故も毎年報告されています。
まだ、食べてはいけないものが分からない年齢のお子さんがいる家庭では常に不安がつきまといますよね。
今回は小さなお子さんをお持ちの方に、
子どもの誤飲をしてしまった時の対処法、緊急連絡先、また、子どもの誤飲を予防するための対策も一緒にご紹介していきます。
誤飲が一番多い年齢(月齢)
まだ物事の分別が付かない、小さな子どもや赤ちゃんは手にしたものを何でも飲み込んでしまいます。
また、喉がせまく飲み込む力や吐き出す力が弱いため、誤飲事故を起こしやすい時期です。
実際に2018年に調査された、
誤飲事故で一番多かった年齢(月齢)は
1位 6〜11ヶ月
2位 12〜17ヶ月
3位 3〜5歳
という結果でした。
自由に歩けるようになる頃、
高いところにも手が届くようになってきた頃が
特に注意が必要です。
なぜ、子どもの誤飲が危険なのか?
危険な理由は大きく分けて3つあります。
1.窒息の恐れ
小さなお子さんは、気管が狭いため誤飲した時に、
気管が塞がれて呼吸が出来ずに窒息する恐れがあります。
2.中毒症状の恐れ
特に注意が必要なのがタバコや医薬品。
これらを飲み込んでしまった場合、
重度の中毒症状がおこる可能性があります。
3.誤飲によって消化器官が傷つく恐れ
誤飲してしまったものが、尖ったものだった場合
食道や胃腸など消化器官を傷つける恐れがあります。
ボタン電池の誤飲は、食道に長時間とどまることで
壁に穴を開けてしまうこともあります。
何も無く排出されれば良いですが、
最悪の場合は入院手術で取り除く必要があることもあるので誤飲には気をつけたいですね。
誤飲した際にすぐに医療機関を受診した方が良い症状の例
・顔色が悪く、ぐったりとしている
・呼吸がいつもと違う(息苦しそう等)
・誤飲後に咳をし始めた
これらの症状が見られた場合は
誤飲したもので判断せずに、受診をおすすめします。
誤飲したものを吐かせる方法
◾背中を叩く
片手で体とあごをしっかり支えながら、
手のひらの付け根で背中を叩く。
◾胸部を圧迫する
仰向けにし、手のひらで後頭部を固定する。
心臓マッサージのように胸部を圧迫。
◾腹部突き上げ法(※1歳以上)
背後から両腕を回し、握りこぶしにした片手をみぞおち下あたりに当て、
もう片方の手は握りこぶしにした手の上に当て
腹部を上の方に圧迫する。
すぐに救急車を呼んだほうが良いケース
・何を飲んだか分からない。
・意識がない。
・石油製品・漂白剤・トイレ用洗剤などの強い化学薬品
・尖ったものを飲み込んだ場合
これらの場合は吐かせたりせずに、
すぐに119で救急車を呼ぶ。
受診時の注意点
焦る気持ちは分かりますが、
慌てず、これらのことを医師に伝えてください。
・誤飲したもの(同じものがあれば持っていく)
・誤飲したものの個数、量
・誤飲した時の時間、場所
・応急処置の内容(有無)
・誤飲後の症状
誤飲事故の緊急連絡先
誤飲時は、どうしてもパニックになってしまいます。
正常な判断をするのが難しかったり、
少しでも迷った場合は
まずはかかりつけ医に連絡。
かかりつけ医の診療時間外や、
救急車を呼ぶべきか迷った場合には、
「小児救急電話相談 ♯8000」
に連絡を。(※自治体によって受付時間帯は異なる)
小児科の医師や看護師から適切な対処法や
受診すべき医療機関に関するアドバイスをもらえます!
また、タバコを誤飲してしまった場合には
日本中毒情報センター「中毒110番」の
「タバコ誤飲事故専用電話(072-726-9922)」
もおすすめです。
タバコの誤飲事故に関する情報を
365日24時間提供しているので、
正しい情報を確認できます。
誤飲を防ぐためには
まず、子供の口に入る大きさのものを周りに置かない。
目安としては、トイレットペーパーの芯の穴の大きさ。
これを通る大きさのものは
誤飲する可能性が高いです。
子供の手の届かない場所に置くことも
勿論効果的ですが、
この前まで届かなかったところに置いていたのに、
今日は届くようになっていて飲み込んでしまった。
という事も多く、
子供の成長は思っている以上に早いため
常に注意が必要となってきます。
1番おすすめなのは、
ストッパーや鍵のついたところに保管しておくことです。
簡単に開けられない場所を作っておくと良いでしょう。
また、もし異物を口に入れているところを見つけた場合は突然大きな声を出さない ということも大切です。
ビックリした反動で飲み込んでしまう可能性があるので、慌てず優しく口の中から吐き出させてあげてください。
物別、誤飲時の対処法
◾たばこ(4分の1本)灰皿の水
:何も飲ませず、吐かせる。すぐ病院へ
◾農薬・殺虫剤
:何も飲ませず、吐かせない。すぐ病院へ
◾トイレ用洗剤・タイル用洗剤・漂白剤
:水か牛乳を飲ませ、吐かせない。すぐ病院へ
◾医薬品
:水か牛乳を飲ませ、吐かせる。すぐ病院へ
◾防虫剤・ナフタリン
:水を飲ませ、吐かせる。すぐ病院へ
◾灯油・シンナー・ガソリン
:何も飲ませず、吐かせない。すぐ病院へ
◾マニキュア・除光液
:何も飲ませず、吐かせない。すぐ病院へ
◾ボタン電池・乾電池
:何も飲ませず、吐かせない。すぐ病院へ
◾画鋲・針・ヘアピン(鋭利なもの)
:何も飲ませず、吐かせない。すぐ病院へ
◾アルコール・エタノールを含むもの
:水か牛乳を飲ませ、吐かせる。すぐ病院へ
◾香水・ヘアトニック
:何も飲ませず、吐かせない。すぐ病院へ
◾芳香剤・消臭剤
:水か牛乳を飲ませ、吐かせる。病院へ
◾洗濯洗剤・台所洗剤・入浴剤
:水か牛乳を飲ませ、吐かせる。様子を見る。
◾シャンプー・リンス・石鹸
:水か牛乳を飲ませ、吐かせる。様子を見る。
◾化粧品類
:水か牛乳を飲ませ、吐かせる。様子を見る。
安全な環境作りでのびのびと育児
子供の誤飲は怖いですが、
ずっと見張っていることはなかなか難しいので、
出来るだけお子さんの手の届くところに物を置かない。
物がどうしても多い場合は、
ベビーサークルorベビーゲートを使うことで誤飲を防ぐことができます。
お子さんだけでなく、
保護者様のためにも
安全な場所でのびのびと過ごせるような
環境作りも大切ですね♪
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