コラムCOLUMN
2023年12月07日
お役立ち情報
「いつから?」「どうやって?」離乳食の進め方
赤ちゃんは生後5~6ヶ月頃になると、母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなってきます。
そこで、食事から栄養をとれるように離乳食を食べさせ始めます。
最初はゴックンと飲み込めるようにドロドロになるまでつぶしたもの。
次は舌とあごでつぶせるぐらいのやわらかさのもの。
という風に、赤ちゃんのお口の動きや発達に合わせて食べやすく調理してあげましょうね。
初期(5~6ヵ月)
離乳食に慣れて食べる量の増加に伴い母乳やミルクの割合が減り、離乳食から栄養をとれるようになっていきます。
<進め方の目安>
ごっくん期
- お口を閉じて、ごっくんの飲み込みの練習を始める時期
- 1日1回単品で1さじからスタート
- 離乳食の回数は1から2回に徐々に増やす
- 母乳やミルクは飲みたいだけ与える
<離乳食の固さ>
どろどろ
なめらかにつぶした状態
穀類(1回あたり)
つぶしがゆから
他の食品(1回あたり)
- すりつぶした野菜などから
- 慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚など
まだお座りも安定しない頃なので、最初のうちは大人が抱っこして食べさせてあげましょう。
バウンサーや背もたれのあるラックに座らせてあげるのもいいですね。
食べさせるときは赤ちゃんの下唇にスプーンを少し当てて、口を開けるのを待ちましょう。
スプーンは押し込まないように注意して、赤ちゃんがスプーンをくわえたら水平にそっと引き抜きましょう。
中期(7~8ヵ月)
離乳食にも慣れてきて、食事のリズムができてくる頃です。
母乳やミルクよりも離乳食を食べる割合がだんだん大きくなってきたら、栄養バランスを考え始めましょう。
<進め方の目安>
もぐもぐ期
- 1日2回食にして食事のリズムをつける
- 食品の種類をできるだけ増やしていく
- 離乳食2回
- 母乳・ミルク3回
<離乳食の固さ>
ふわふわ
舌、あごでつぶせる固さ
穀類(1回あたり)
全がゆ50~80g
他の食品(1回あたり)
- 野菜・果物 20~30g
- 魚 10~15g
- 肉 10~15g
- 豆腐 30~40g
- 卵 卵黄1~全卵1/3
- 乳製品 50~70g
お座りが安定したらベビーチェアなどを用意してあげましょう。
この頃になると、スプーンにも興味を持ち始めるお子さんも多いです。
大人が食べさせるスプーンといっしょに赤ちゃんが握る用のスプーンも用意するといいでしょう。
自分で食べられることもありますので、食べることが楽しいと感じられるようにサポートしていきましょう。
後期(9~11ヵ月)
食べられるものも増えますが、食べムラが出てくることもあります。
1日3食になり、手づかみ食べもで食卓が汚れることも多くなります。
上手に食べられるまでは、ママパパも気長にトライさせてあげましょう。
<進め方の目安>
かみかみ期
- 1日3回食にしていく
- 家族と楽しい食事ができるようにする
- 離乳食3回
- 母乳・ミルク2回
<離乳食の固さ>
つぶつぶ
歯茎でつぶせる固さ
穀類(1回あたり)
全がゆ90→軟飯80g
他の食品(1回あたり)
- 野菜・果物 30~40g
- 魚 15g
- 肉 15g
- 豆腐 45g
- 卵 全卵1/2
- 乳製品 80g
ハイハイやつかまり立ちができるようになり、手先も器用になってきます。
手づかみで食べたり、コップやお椀を持つ練習を始めるのにいい時期ですね。
「自分でやりたい」という気持ちを大切にしてあげて、少しずつ自分で食べられるようサポートしていきましょう。
完了期(12~18ヵ月)
赤ちゃんも離乳食に慣れている頃です。
離乳食から幼児食への移行期となり、ミルクや母乳を卒業して食事から栄養をとるようになっていきます。
生活リズムを整え、家族といっしょに食事時間を楽しめるようにしていきましょう。
<進め方の目安>
ぱくぱく期
- 1日3回の食事のリズムを大切に、生活のリズムを整える
- 自分で食べることの喜びを教える
- 離乳食3回
- 母乳・ミルク1回
<離乳食の固さ>
ころころ
歯茎でつぶせる固さ
穀類(1回あたり)
軟飯90g→軟飯80g
他の食品(1回あたり)
- 野菜・果物 40~50g
- 魚 15g~20g
- 肉 15g~20g
- 豆腐 50~55g
- 卵 全卵1/2~2/3
- 乳製品 100g
赤ちゃん用のスプーンやフォークを用意して、自分で食べる練習も始めましょう。
手づかみよりもスプーンやフォークで食べる方が好きな子がいたりもします。
個性があるので、どちらも併用していきましょう。
自分で食べやすいようテーブルと椅子の高さを合わせて、ひじはテーブルに当たらないぐらい、足は床や足置きにつくように調節してあげましょう。
初めての離乳食の注意点
■初めての食材は単品で少しずつ
特にアレルギーの原因になりやすい卵、牛乳、小麦などは慎重に食べさせてくださいね。
具合が悪くなったとき原因が特定できるよう、「少量を加熱して、1種類ずつ」にしておきましょう。
もしも症状が出てもすぐ診てもらえるよう、はじめての食材は病院が開いている時間に試すといいです。
■NG食材を知っておく
赤ちゃんに食べさせてはいけない食材を知っておきましょう。
- 餅や団子、こんにゃくゼリーなど、喉に詰まらせやすいもの
- かたすぎて噛みくだけないナッツ類
- ボツリヌス菌が混入していることがあるはちみつや黒糖
- 食中毒や下痢の危険性がある生もの
■衛生面に注意
衛生面に気をつけて、免疫力の弱い赤ちゃんを食中毒から守りましょう。
調理は清潔な手で行い、まな板は加熱前用と加熱後用に分けるといいですね。
食材は、十分加熱したものを食べさせてあげましょう。
■大人のものや濃い味のものは控える
塩分のとりすぎは赤ちゃんの体に負担になります。
生後9ヶ月頃になってからごく薄く味つけしていきますので、それまでは味付けなしでも問題ありません。
目安としては、完了期でも味つけは大人の半分程度です。
「赤ちゃん用」ではない市販のお菓子などにも注意が必要で、糖分・油分が多く添加物が含まれるものは食べさせないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
はじめての離乳食は、いろいろと心配なことも多いですよね。
まずは基本的なルールや注意点を知っておき、それぞれの赤ちゃんのペースで体に負担をかけないように進めてあげましょう。
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